パフォーマーの為のアレクサンダーテクニーク

歌やダンス、楽器演奏、演劇、朗読など身体を使ったパフォーマンスを楽しむ方のためのワークショップ。動きがかたい、緊張してしまう、もっとのびのび、生き生きした感覚で楽しみたいという方にオススメです。人間本来の体の構造と意識に着目したアレクサンダーをあなたのパフォーマンスに活かしてみませんか?実技を交えてレッスンしますので、楽器や道具が必要な方はお持ちください。

2018年7月10日 火曜日 19:00-20:30

知って実験!アレクサンダーテクニーク・ワークショップ

2014年からアレクサンダー教師仲間の河口志保、安田ヨウコと開催している知って実験シリーズが第15回目を迎えました。

今年の夏は久しぶりにノーテーマのシンプルなアレクサンダー入門ワークショップを開催します。

日常生活や、仕事や、趣味(なんでも)、子育て、運動、そういったことすべてに使える魔法の道具はなんでしょう?

それはあなたの体や心、あなた自身の存在です。

  • 「がんばるだけじゃない」アプローチ
  • 「やりすぎをやめていく」アプローチ

を使って、自分の知らなかった心身の楽さや、動きの軽やかな質を思い出し、新しい目で自分を捉えなおしてみませんか?

ワークショップでは、 「いらないことをやめる」プロセスをゲームやワークを通じて実験してみることで、 みなさんが自分自身という素晴らしい道具を発見するお手伝いをします。

<こんな人におすすめです>

肩こりや腰痛の人、同じ姿勢をしていて疲れてしまう方 、ダンスやスポーツなどで体をうまく使いたい方 、物や人を扱うお仕事の方 、音楽や演劇のパフォーマーの方 、子育てや介護など家族の面倒を見ている方 等

2018年10月予定。日付は決まり次第お知らせいたします。

5,000円

ご予約は コンタクトフォーム でお問い合わせください。

 知って実験シリーズを今まで受けたことのある方はリピーター割引で4,500円で受講いただけます。

アレクサンダーテクニークって何?

オーストラリア出身のF.M.アレクサンダー氏(1869~1955)が発見した心身の使い方、自分のあり方を学ぶワークで、欧米では芸術系大学のカリキュラムに組み込まれています。保険適用のある国もあり、継続的な実践により腰痛が改善することが実証されています。

F.M.アレクサンダー氏はオーストラリア出身のシェークスピアの朗誦家でした。舞台で声がかすれたり、出なくなったことをきっかけに、それは自分の体の使い方にあるのではないかということに注目し、原因を探っていきました。

自身の体の使い方を細かく観察する中で、頭、首、背骨が緊張なく使えていると、人間に本来備わっている調整作用、能力が最大限に使え、肉体と精神を含めた自分全体が生命力をもって自由にいられるということを発見しました。

声を取り戻して舞台にもどったアレクサンダー氏は自身の発見をアレクサンダーテクニークとして、後年、多くの俳優や舞台関係者を中心に、イギリスやロンドンでも教えを広げました

アレクサンダーテクニークのよくある思い違い

正しい姿勢を学ぶもの?

違います。アレクサンダーテクニークでは、正しい姿勢というポジションがあるのではなく、体全体が常にしなやかにバランスしていて、いつでも楽に自由に動けることを目指しています。

アレクサンダーテクニークを学んだ結果として姿勢が美しくなる可能性はありますが、正しい姿勢を学ぶものではありまません。

エクササイズなの?

違います。何かやらなければならないことを課したり、エクササイズを覚えて練習するようなものではなく、普段無意識にやっていることや習慣的な動きや思いのパターンを見つめなおし、不要なものややりすぎていることをやめてみることで、一人ひとり本来持っている心地よさや動きの軽やかさを取り戻すアプローチです。

動きに関わることだけ扱うの?

違います。からだとこころを含めた自分全体のことを扱います。からだの使い方だけでなく、心や思いの習慣性に気づくことで、動きや考え方に変化が起こり、結果的に痛みや不調、ストレスなどの改善に繋がります。

毎日のアレクサンダーテクニーク

職場で

ストレスや緊張を感じたりしませんか?あなたの職場で使えそうなトピックを試して、どんな気づきや変化があるか実験してみましょう。

パソコン画面を「見る」のではなく、「目に入ってくる」と思ってみるとどんな感じがするでしょう。

頑張って見に行かなくても、情報は入ってくるかもしれません。

話すことにへの不安が来たら、空間や体のことに注目してみたらどうなるでしょう?会議室に入ったらまず全体を見回し、その部屋の空間全体を感じてみましょう。

自分は部屋全体のどの辺りにいますか?自分の呼吸は感じられていますか?話すことだけでなく、自分の声が聞こえていることに意識を向けてみるとどんな感じがするでしょう?

楽にデスクワークができたらいいですよね。椅子に座ってる上半身はどこからどこまででしょう?座骨から頭のてっぺんまでと思ってみるとどうでしょう。

「足が床についている」、「お尻がで椅子に座っている」感覚を逆に、「足が床からサポートをもらっている」、「お尻が椅子に支えられている」と思ってみるとどんな感じがしますか?自分で自分を頑張って支えなくても、触れている様々なものが支えてくれているかもしれません。

スポーツ・ダンス

緊張せずに試合や舞台に臨みたい、力みなく動いたり、踊ったりしたいなど、スポーツや演劇、ダンスパフォーマンスに役立つヒントをご紹介しています。アレクサンダーテクニークを学んでいる著名人;ポール・マッカートニー(ミュージシャン)、スティング(ミュージシャン)、ロビン・ウィリアムズ(俳優)、キアヌ・リーブス(俳優)、ジョージ・バーナード・ショー(劇作家・ノーベル文学賞・アカデミー脚本賞受賞)など。

緊張していると、声がうわずったり、何をしているのか分からなくなったり、手足の感覚がなくなったり。。。体の感覚は薄くなりがちです。

ということは?!

体を感じることに集中していれば緊張はしにくくなるということですね!呼吸があること、呼吸と共に体の中が動いていること、足の裏全体が床についていること、何か手に握っているものをかんじる、なんでもいいので体の感覚に意識をもっていくとどんなことが起こるでしょう?

レッスンでよくあるお悩みの一つに軸が欲しいというのがあります。体の軸は一本ピンと通っていて、しっかりと動かないというイメージをもっている場合が多いようです。

人間の体、本当にそうでしょうか? 

例えば、水上のボートの上に立ち続けるとき、どのようにバランスをとるでしょう?水は常に動いているので、私達も動きながらバランスをとると思います。人間の体の中はどうでしょう?もし体の中が常に動いているとしたら、軸はどのようにとるのが効率的か想像つきますよね!

個人レッスンのご案内

Alexander Technique Private Lesson.

一人ひとりの心と体の使い方を丁寧に見て、それぞれの目的に合わせたレッスンをしていきます。

動きやすい服装で。女性の方はスカート以外がお勧めです。更衣室も有ります。

ご予約は コンタクトフォーム にご希望の日時を3つ書いてお問い合わせください。

6,000円

新たに身に着けるものではなく、既に持っているものに出会うプロセス

一般的に習い事というと、何かを学んで身に着けていくことがイメージされると思いますが、アレクサンダーテクニークのアプローチは少し違います。すでに私達の体の中には機能的に楽に動ける調整機能が備わっていて、新たに身に着けるものはなく、逆にやりたいことを行うのに、本来の機能的動きを妨げている無意識の緊張や余計な力を観察して気づいて手放していくことがポイントです。

刺激とリアクション

本来の動きを妨げている無意識の緊張や余計な力は、何によって引き起こされるのでしょう?「嫌な人が近づいてきた」、「やるべき仕事が沢山ある」、「うまくやらなければならない」、「パソコンを使うと肩が凝る」など、物理的、心理的刺激に対して、体はとても素早く反応(リアクション)します。このリアクションが繰り返されることで動きの習慣や、考えの習慣(思い込み)が生まれます。

習慣は決して悪いものではなく、むしろ体が私達に危険を知らせたり、物事に素早く対応するのに役立っています。しかしながら、習慣は無意識に行われることが多いがゆえに、既に不要になったリアクションを続けていたり、刺激に対する必要なリアクションの度合がうまく調整できなくなっている場合があります。レッスンでは、刺激に対する自分のリアクション(=習慣的反応)を丁寧に観察し、今この瞬間、100%それが必要なのかを問い直し、刺激とリアクションの自然な調整作用を取り戻していきます。

アクティビティ

レッスンの中ではアクティビティという時間を設けています。アレクサンダーテクニークの原理を、自分のやりたいこと、日常生活に実践的に使ってみるという時間です。実生活にはたくさんの刺激があるので、より現実に近い場面を想定して自分自身を観察し、本来の機能をを妨げているものが何なのか、それを手放すとどんな体験、どんな自分に出会えるのか一緒に実験してみます。

楽器や道具を使いたい方はぜひレッスンにお持ちください。ヨガマットはスタジオに用意してあります。歩く、座るなどのシンプルな動きがメインですが、たまに寝転ぶこともあるので、女性の方はスカート以外の服装がおすすめです